福島県いわき市の弁護士事務所「すがた法律事務所」です。企業再生・再建交通事故、相続、離婚、不動産問題等、法律に関する問題はお気軽にご相談下さい。

運命と現実の狭間の中で

2014.03.18
所長ブログ

所長ブログも久しぶりの更新です。

このところ、長男の入院さわぎや事務局員の退職、それに伴う新規募集など、公私ともに色々あって、更新する余裕がありませんでした。m(_ _)m



突然ですが、みなさんは所謂「運命」というものを信じるでしょうか。ちなみに私はいわゆる運命論者です。人の一生で、誰と出会い、どんな仕事に就くのかも、生まれながらに決まっている(正確には、道は用意されている、といった表現の方が適切かもしれません。)のだと思っています。もちろん、誰もが用意された道を必然的に歩むのではなく、人生の過程での努力や歩みにより、用意されている箇所に到達するかは分かれますが(←じゃあ、運命論者じゃないじゃん、という突込みはなしで。私に言わせれば、これも可変的?運命論者なのです。)。例えば、フィギャアスケートの浅田真央さんは、生まれながらにスケートをやる運命だったに違いないと思えてならないのです。浅田さんは最初バレエを習い始め、その一環としてスケートを習わされたそうですが、結局スケートの道に進みました。その後の活躍は言うまでもありません。バレエといえば、世界的に有名なバレエダンサーのシルヴィ・ギエムは、幼いころから体操を習い、12歳で既にフランスを代表する選手でしたが、体操の一環としてバレエを習ったところ、偶々見ていたパリ・オペラ座バレエ学校の校長に見初められてスカウトされ、その後バレエの歴史を変えたといわれるほどの名ダンサーになりました。ギエムがバレエを習ったとき、まさか自分がバレエダンサーになるとは思ってもいなかったのではないでしょうか。これは偶然なのか、運命なのか。私は必然だと思っています。ギエムの幼いころからの体操も、100年に1人のバレエダンサーに導かれるための前振りに過ぎなかったのではないでしょうか。



(ギエムと並べるのもどうかと思いますが)私が高校を出て、東京に行ったとき、自分が将来地元に戻ってくるなど、夢にも思っていませんでした。若気の至りで、当時は都会志向が強く、実際、東京の生活は快適で、長く自分は東京で一生暮らすものと思っていました。

しかし、私の運命は、長男である私がいわきに戻る道を用意していました。環境に促され、私がその道に気づき、それを選択したのは、35を過ぎてからです。

その後、いわきの地に事務所を開業して6年半になろうとしています。いわきの地で開業してからこれまで、文字どおり必死に仕事をしてきました。今の私にとって、生まれ故郷で弁護士活動を行い、弁護士過疎地であったこの地のリーガルアクセスを改善することはまさに自己実現そのものであり、今後も、目標に向けて突き進んできたつもりです。私はこれらを偶然とは思っていません。自分に用意された道を歩んでいるのだと思っています。

しかし、歩むべき道というのは、仕事に関してだけではありません。社会人としても、私人としても、歩むべき道というものはあると思っています。

自分はその道をちゃんと歩んでいるのか、歩むべき道を踏み外していないのか、そう問いかけられているようなことが最近複数ありました。



ひとつは、長男が「川崎病」という聞いたこともない病気になり、(最初は公害病か何かと勘違いしました。幸いにも早く治療を開始したおかげもあり、10日ほどで退院となりましが。)、妻が病院に泊まって、自分がまだ乳飲み子の二男の面倒を見ることになったことです。この生活の中で、自分でも不思議ですが、これは、本来の道を外しかけていると誰かに教えられているのではないか、という思いに駆られました。これまでも子供たちが起きている時間に帰るよう、事務局がまだ事務所にいる中を後ろ髪引かれる思いで帰って、子供たちが寝た後に家で仕事をするようにしてきましたが、それでも帰りは8時から9時になります。自分の仕事や疲れていることを理由に家族をないがしろにしてこなかったか、そもそも家族に対する自分の接し方はこれでよかったのか、色々考えています。

事務所の経営にしても、リーガルアクセスの改善の旗印のもとに、いわばイケイケどんどんの勢いで突き進んできましたが、初心を忘れていないか。既に全件を私が把握するのはもはや難しくなってきています。事件数の増加に伴う事務局員の負担増加も限界に近づいています。それでもなお、旗印の下に事件数を増やし続けるのか、更に事務局を増やすのか、これからも私が全件に目配りを続けるのか、勤務弁護士に全てを委譲する方式に根本的にやりかたを変えるのか、思案のしどころです。

弁護士としての自分の存在意義、私が歩むべく運命づけられている道、人の運命はわからないから人生は面白いのかもしれませんが、当人にとっては文字どおり、悩み歩む毎日です。

お問い合わせ

当事務所では、相談するにあたり紹介者は必要ありません。

どなたでもお気軽にご相談いただく事ができます。

お急ぎの方は、その日の相談 「即日相談制度」 を受け付けております。

Back top