新年明けましておめでとうございます。昨年もまた、多くの方のご指導、ご鞭撻を受け、また、ご愛顧を受け、当事務所も、大過なく1年を終えることができました。お世話になった全ての方に対し感謝の念に堪えません。
それでも、新しい年の初めにあたり、昨年を振り返るとき、率直に私がまず思うのは、「なんか、不本意な1年だったな。」ということです。ただ、「不本意」というのは、冴えないという意味ではなく、忙しさに流されてしまった、という趣旨ですが。
私にとって平成25年は、弁護士会理事(2年目)、いわき支部支部長という役職の他、日弁連会務での東京出張、委員会での仙台出張など、あれこれ会務が忙しく、また、事務所の仕事も(ありがたいことに)忙しく、あれよあれよという間に過ぎてしまった1年でした。その中で、支部長としてやりたいと思っていたことが一部実現したりし、成果がなかったわけではありません(優秀な支部執行部に恵まれました。)。
しかし、自分の中では、年初に建てたはずの、そして事務所内で公言したはずの、事務所としてのスキルアップは、ほとんど何もできませんでした。その間、これ不味いかも、と自分では思うこともあったのですが、取りあえず目の前の会務と業務をこなすのが精一杯で、気づいたら時間切れで年末を迎えてしまいました。一重に、自分の能力不足に依るものです。
新しい年を迎え、今年こそ手を付けたい、そして形にしたいのが、事務所全体のスキルアップ(スキルの共有化)です。当事務所のように、弁護士3名、事務局5名という所帯を構えると、ともすれば、個々の事務局員のマンパワー、個人的能力に頼ってしまい、事務所全体としてのスキルという視点が欠けてしまいがちです。そのため、ある弁護士につく事務局員はできるのに、別の弁護士につく事務局員はできないということが起きてしまいます。事務所全体でのスキルの共有化ができていないからです。
そうすると、例えば、日常的に関わる裁判所にしてみれば、前の事件ではなかった当事務所のミスが、別の同じ事件で起きる、という不思議な現象が生じてしまいます。また、折角協議したのに、担当者が変わると、また別の同じ事件で協議が必要というようなことも生じてしまいます。また、個々の事務局員のマンパワーに頼っていては、その事務局員が何らかの事情で退所した場合、事務所として大きな穴が開いてしまいます。それは、事務所としての損失であると共に、対外的な法的サービス提供能力が低下しかねないことを意味します。
弁護士業務というのは、基本的に職人芸的なところがあり、そうそう定型化・共有化はできないのですが、事務局のスキルの共有化は可能ですし、是非ともやらねばならないと考えています。
また、共有化以外にも、弁護士を補佐する事務局のスキルアップは、本来弁護士の責務であり、個々の事務局員の個人的能力に任せるだけでいいものではないと思いますので、今年は、是非とも実現したいと考えています。これも一朝一夕にできることではなく、地道な作業の積み重ねですので、昨年は、時間に追われて中々できませんでした。
私は、このような事務所全体のスキルアップが、事務所の法的サービスの質を高め、ひいては市民・中小企業のニーズに応えることだと考えています。
当事務所のキャッチフレーズは、「弁護士事務所の敷居を低く」、ですが、「敷居を低く」とただ言っているだけでは、何も低くなりません。低くするには、サービス提供能力を上げることが必要条件です。私は、事務所の法的サービス能力の質を高めることこそ、最終的に、「敷居を低くする」ことに繋がると思っています。
昨年は掛け声倒れに終わったため、今年は、年初に公にし、自分にプレッシャーをかけてみました。
最後になりましたが、当事務所は、今年も、所属弁護士、事務局員一同、一丸となって、皆様に、精一杯の法的サービスを提供する所存です。よろしくお願いします。
以上
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